この本を読んで戦争の悲劇、むなしさ、やり場のない怒りがこみあげてきた。
本当にこんな時代があったんだと、信じられない思いがした。
大本営は敵情視察もろくにせず、ガダルカナルの戦いが始まった。
アメリカ兵を2000人と見なし900人の部隊を送り込んだ。
日本は銃剣突撃、米軍は銃砲、重機関銃と軽機関銃。
これでは勝てるはずがない。場当たり的な作戦は窮地に追い込むばかりで、多くの兵士はジャングルに逃
げ、戦闘ではなく飢え死にしている。
軍は食料も十分に用意していなかった。
敵は兵器も優れた物を開発した。
「近接信管」と呼ばれるものは「マジックヒューズ」とか「VTヒューズ」という渾名を持ち砲弾の先が
小型レーダーになっていて、砲弾の周囲何十メートルか以内に、航空機が入るとその瞬間に
信管が作動して爆発する恐ろしい兵器だった。
日本は敗色が濃くなり、なんとどこの国も考えない人間爆弾特攻0戦に重きを置いた。
敗戦一色の中で、兵士たちは本当に天皇陛下のために出撃したのだろうか。
世界最大の戦艦大和もまた、特攻だった。
そしてこの特攻は戦艦大和の乗組員3300人とその小型艦艇の乗組員をも、道連れにするものだった。
負けるとわかっている戦いに、それでも手をこまねいているわけにもいかず、それなら特別攻撃で
意地を見せるという軍部のメンツのために、大和が使われたのである。
特攻機という華々しく敵艦にぶつかって玉砕するとと思っている人もいるが、実際にはそのはるか手前の
洋上で敵戦闘機に撃墜されたものがほとんどだったという。