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ルーアンの丘  遠藤周作

戦後5年に書かれた作品、
昭和25年の春、留学生4人の1人としてマルセイエーズ号の特別船室にいた。
特別船室というのは奴隷船のような船室を安く交渉したもの。
ルーアンはジャンヌダルクのジャンヌが処刑された中世の町であり、今もその城の一部として
火刑場は残っている。
遠藤はフランスを知るためにフランス人の家に寄宿することにした。
ルーアンの駅にはロビンス家の人が迎えに来ていた。
この家にて真に幸福なり。家族の親切,厚意。夫人がはがみがみ怒鳴るけれどそのがみがみにも愛情がこもっていて怖くない。
ただ閉口なるは渡仏以来,存分に酒が飲めないことである。
ロビンヌ家には3ヶ月いた。その後リヨン大学入学のため去る。
  27年前年末より血痰。4月胸の悪化により吐血。
  28年ヨルダンで入院。
  2月30歳帰国。


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by huutyann1 | 2017-11-24 18:56 | Comments(0)

思い出  太宰治

中学校のころの太宰のエッセイ。

寂しいときは本屋にいくことにしている。
その時も私は近くの本屋へ走った。そこに並べられた刊行物の背を見ただけでも
私の憂愁は不思議に消えるのだ。
私が本屋へ行くのは本を読むためではなく、どんな本でも休養と慰安になったのである。
中学三年になったある時、わびしさのはけ口を見つけた。
創作であった。
作家になろうとひそかに願望した。

太宰家は箱馬車も所有しており兄弟も多く、お手伝いさんや下男もいて暮らしぶりは
よかったようだ。

文庫蔵には様々な蔵書・軸物が並んでおり弟と蔵に入ってずっと上のほうについている
明り取りの光を頼りにいつまでも遊んでいた。


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by huutyann1 | 2017-10-23 09:41 | Comments(0)

誰にも死ぬという任務がある。  曽野綾子

誰もが必ず死ぬ。もし私たちから死ぬという終局が取り上げられたら、どんなにみじめになるだろう。
人間にとって最高の刑罰は永遠に死ねないことである。
人にできたら自分もできる。人が皆死ぬのだから自分も死ねる。
この地球が発生して以来46億年の間に当然のことながら生まれた人の数だけ死んでいる。

遺言の始末をしやすいように物は捨てる。
年を取ると倦怠と老化という二つの要素が現れる。
動けないほど疲れることがある。
インドのイエスズ会の修道者だった神父は「精いっぱい生きる日がもう1日与えられているとは
なんと幸せはことだろう。」と言っている。
病んでいる人は病んでいるままに悲しんでいる人は悲しんでいるままに今日を精いっぱい
生きるだけである。

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by huutyann1 | 2017-09-16 19:59 | Comments(0)

星々の舟  村山由佳

129回直木賞受賞作品。
6編からなる短編。
それぞれの短編が一つの家族のうちの、一人を主人公として話が進められている。
生まれた東京を捨てた暁が札幌に来て数十年過ぎた。
その間一度も帰郷していない。
その暁に「母キトク」の知らせが入る。死に目には会えない。

村山さんは文章の所々にとても繊細できれいな表現をしている。


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by huutyann1 | 2017-09-08 07:50 | Comments(0)

戦場のニーナ なかにし礼

台地は燃え上っていた、
 森林は火炎放射器で焼き払われ、草原は戦車によって踏みにじられた。
建物はすべて破壊され生き物は撃ち殺された。
銃撃と爆撃の音はいつまでも鳴りやまなかった。
その時どこかで子供の泣き声がした、
鳴き声を目当てにシャベルで土を掘った。
そして日の目を見たのは2・3歳の日本人の女の子であった。
日本人としては登録できないので、しかも年齢もはっきりせずおよそで中国人として届けた。
名前は「ニーナ」。
目の下に大きな傷があり、肌の色も違うので小学校でも馬鹿にされからかわれた。
里親が二人代りニーナは成長した。

60歳になって日本人として認められるべく渡日する。

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by huutyann1 | 2017-07-07 18:56 | Comments(0)

インパラの朝  中村安希

第7回開高健ノンフィクション賞受賞。
小さなたくさんの声を聴くために、47か国・2年の旅をはじめる。
ユーラシア・アフリカ大陸684日。いろんな体験をした。旅を続けるため2度の結婚と離婚。
さりげなく書いているが大変なことである。行動・考え・実際の状態など記録に残すこと自体楽ではない。
彼女は旅の途中、現地の人と共に喜び、悲しみ、怒り、現地の人として共に生きた。
 時に友人として、時に家族の一員として。一期一会の旅人として。
 それらの体験が結実した、強さと知性と冷静さに溢れた文章に感心するばかりだった。旅人としての数々の別れのシーンでは、著者と共に涙が溢れそうになった。

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by huutyann1 | 2017-06-22 20:11 | Comments(0)

イサン  リュ・ウンギョン

正祖イ・サンは朝鮮年の王朝史を通して最も立派な賢君であり、治績は広く知られている。
彼は強大な権力を握っていながら清廉潔白な生きざまを見せ、真の指導者はどうあるべきかを
身をもって後世に伝えた。
反面歴代の王の中で最も波乱万丈で、劇的な人生を送っている。
王位に就く前、幼い世孫であったイ・サンは父である思悼世子(サドセジャ)が謀反を疑われ、暑い夏
米櫃に監禁され飢え死にする悲惨な姿を目にしている。
常に絶え間ない敵対勢力の暗殺の陰謀に煩わされる。
しかし彼は民・百姓を常に憐れみ、さらに自分の命を狙う政敵をも広い心で包み込んだ。
この本は正祖イ・サンの一代記である。

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by huutyann1 | 2017-06-18 09:08 | Comments(0)

カエルの楽園  百田尚樹

百田尚樹が寓話になぞらえた日本という国と、国民性を憂えた内容。

   
『カエルの楽園』の登場人物や設定を簡単に整理すると以下の通り。

ナパージュ:日本
ツチガエル:日本人
ナパージュの王:天皇
ソクラテス:客観的視点
三戒:憲法第九条
スチームボード:アメリカ
ウシガエル:中国・(ロシア)
南の崖:東シナ海
ヌマガエル:韓国人
デイブレイク:朝日新聞
ハンニバル三兄弟:自衛隊(陸海空)
プロメテウス:自民党
ガルディアン:民主党
ハンドレッド:百田尚樹
フラワーズ:SEALDs
ローラ:アイドル志望の若い女
 これはネットの情報ですが参考にして読むと頷けます。


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by huutyann1 | 2017-05-06 13:30 | Comments(0)

自分の始末  曽野綾子

毎日料理をすること、時々旅をすること。料理と旅には人が生きる上で不可欠の要素がいくつか含まれている。
  ①予測する力。
  ②分類する力。
  ③捨てる決断。
  ④ひとつづつ事をかたずける。
  ⑤完全を望まないこと。
難聴・視力障碍・四肢の運動機能低下・味盲・嗅覚異常・神経麻痺・歯牙喪失は徐々に訪れる。
これらは完全に回復不能であり究極が死である。

修道者たちは死を悼まない。「おめでとう。」と言ったりする。
既に来世に行くための準備をしていて、苦しみから逃れ神のもとに行けるのだから、どうして悼んだりする必要が
あろうと考えるゆえである。

  お金
お金は使うためにある。
そんなことはわかりきっているが、ためるのが趣味みたいな人がいる。
しかし溜めるということはよくない。
呼吸にしても空気を吐き出せなくなると大変である。
食べたものが出なくなると、便秘で腸がんの原因になる。
お金もうまく使うことができなくなると守銭奴に成り下がる。
お金は使うことが健全である。
しかし何にどう使うかが難しい。

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by huutyann1 | 2017-04-23 19:18 | Comments(0)

リアル鬼ごっこ  山田悠介

ちょっと古い作品ですが、当時は若者の間で人気が沸騰し続編やら映画化やら大変だったようです。山田悠介のデビュー作。
とある王国の王様らしくない王様が、「佐藤」姓が500万人もいることに怒りを覚え、「リアル鬼ごっこ」なるものを実行した。
一日1時間・7日間と限定しその間にとらえた佐藤さんを処刑するというもの。
7日間無事に逃げおおせた者には、望みどおりの褒美を取らせると発表する。
主人公佐藤翼はものすごい勢いの鬼に追い詰められ、親友も妹もなくす。
何とか最後まで逃げ切り、王様に呼ばれ希望を聞かれる。
彼は最終日に追い詰められた鬼である兵士から託されていた拳銃で王様を殺す。勿論彼も殺される。

ストーリーはホラーものであるが、その面白さは格別で若くない私も、息もつかずに読み終えた。







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by huutyann1 | 2017-03-07 18:15 | Comments(0)


本が好きなことの幸せ


by huutyann1

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