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読書日記h1

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本が好きなことの幸せ

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私はいつも市民図書館を利用させてもらっている。
この本もネット予約したら、55人も待ち人がいた。こんなに予約者がいるのは珍しい。待ちきれずに買った。
内容がつかめず、2回読んだ。

人が亡くなった場所を尋ね故人への思いを主人公、静人は「悼む」と表現した。
彼は過去親友を亡くした。ボランティアで行った小児病棟でも子供達の死を見た。
精神的な疲労から精神科の病院に入院したこともある。
近所を歩いていて献花を見つけると近くの人に事情を尋ねた。
一つの死を知ると、もっとあるだろう、この先にもあるはずと尋ねる距離が伸び、ついに仕事を捨て「悼みの旅」に出た。
死んだ人もきっと誰かに愛され、誰かを愛し、何かで感謝されたことがあっただろうとそのことを悼んだ。
膝をつき風の流れを右手に、それを上に上げ、土の匂いを左手に受け胸の前で両手を合わせ悼んだ。
悼む旅は何年も続いた。

彼の母親は静人のことを気にかけながら、悼む旅がどういうものかハッキリ理解できないまま、彼のやりたい意思を尊重していた。
彼女は静人が仕事をやめる少し前から、胃痛を感じていた。
腹痛・貧血と続き黒い便が出て、癌を宣告されすでに肝臓にも転移していた。
彼女は病魔と闘いながら、静人の帰りを待ち続けた。
朦朧とする意識の中で、彼女は静人に抱きかかえられていた。
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by huutyann1 | 2009-06-10 18:19 | Comments(0)