ブログトップ

読書日記h1

huutyann1.exblog.jp

本が好きなことの幸せ

<   2013年 04月 ( 2 )   > この月の画像一覧

 
 <Dream on>あの日からもう20年の月日が流れようとしている。
 その膨大な時間は夢をかなえられたものにも、挫折した者にも公平に降り積んでいった。
 大崎は10年間将棋世界の編集長を務め、退職した。
 どうしても書かなければならないことがあったからである。
 それは将棋棋士を夢見て、そして志半ばで去って行った奨励会退職者の物語である。
 栄光の中にある多くの棋士と、ただの一度も注目を浴びることなく棋を界去った大勢の若者を見てきた。

 大崎が小6のとき天才少年成田英二にあった。
 成田は小5で三段、何年かに一人の逸材と言われた。
 わからないもので優秀だった成田にも長く昇段出来ない時期があり、その間に両親を相次いでなくし
 自分のせいだと思ってしまう。

 成田は奨励会を辞めたが仕事に就けず電話代もないくらいに追い詰められてしまう。
 しかし成田は将棋を忘れたことはなかった。幾度か引越ししたが、碁盤だけは捨てられなかった。

 紆余曲折があって成田は将棋を教える仕事に就く。
 
 今プロ棋士とアマチュアの差はこれまでなかったほどに縮まっている。
 九段がアマチュアに負けたこともあった。
 それはコンピューターによって、アマプロ間の情報格差が小さくなったことが原因でもあり
 インターネット将棋の普及も一因をなしている。
 あるネット将棋には何人ものプロ棋士が参戦して、アマチュアとレーティングを競っているという現実もある。
  
[PR]
by huutyann1 | 2013-04-30 09:26 | Comments(0)

 眠れない夜というものがある。
 時間がどんどん過ぎていき、自分だけが闇から浮き上がっているように思える夜だ。
 眠ろうとすればするほど時間の過ぎる音だけが、鮮やかになって私を眠りから遠ざける。
 
 そんな夜は闇の中にいろんなものが見える。
 カーテンの隙間から漏れてくる細い月の光線や、宙を漂う暗さの粒子やぼやけたシーツの白さが目に映る。
 そんなものを見つめているとどんどん頭がさえてきて、指先がひんやりしてくる。
 
 眠ることをあきらめてしまうと気が楽になる。
 楽しかったことや友達のことを思い出したりして過ごす。
 
 しかし今日の不眠はそんな穏やかなものではなかった。
 圧倒的な不眠が私を包んでしまった。
 私は夜の隅で息をひそめじっと朝が来るのを待った。
 
 長い一日だった。
 今日あった出来事を順に思い出していくとそれらが全部一日のうちに収まっているとは信じられない。
 目を閉じても毛布をかぶっても同じだった。
 いろんな場面が次から次へと追いかけてきて私を眠らせなかった。 
[PR]
by huutyann1 | 2013-04-14 08:43 | Comments(0)