サラバ  西加奈子(上・下)


直木賞受賞作品。
主人公圷 歩(あくつあゆむ)。
『サラバ!』は、上下巻合わせて700ページを超える長編物語です。この長さゆえに、上巻のみで読むのを断念してしまう人もいるようです。しかし、『サラバ!』の良さは、この長さにもあるのです。上巻での主人公を取り巻く日常をしっかりと見ておくことが、下巻での結末につながるのです。

上巻では、終始「僕」という一人称で語られ、主人公・歩の目を通して見た家族の、そして友人たちの姿が描かれています。歩は父親の仕事の都合で、イランで生まれ、その後日本に帰国し、さらにエジプトへ転校し、また日本へ戻るという生活を経験します

西加奈子は1977年にテヘランに生まれ小学5年までエジプトで育っている。この辺りまでは歩と交錯している。

「サラバ」は親友、ヤコブとの別れの言葉である。それ以上に二人だけに通じる大事な言葉として使われている。


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# by huutyann1 | 2016-07-17 07:44 | Comments(0)

スクラップ・アンド・ビルド  羽田圭介

題名を見たとき何の話かと思った。本の表紙の写真も???。
ネットで調べたら「老朽化して非効率的な工場などを廃し、新しい施設に置き換える。」とありました。

健斗〈20代)は母(務めている。)とじいちゃんの3人暮らし。健斗は就活で家にいることが多くじいちゃんの世話をしている。
これまで健斗は祖父の体調不良の訴えを聞き、総合病院やら内科、形成外科などへ何十回も送り迎えしている。
どこで検査をしても生死にかかわるような病は見つからなかった。87歳という年齢に合った状態である。
健斗にもお母さんにも迷惑をかけて申し訳ない。もう死にたい。」と何度も何度も口にする。
本当の孝行孫たる自分は今後、祖父が社会復帰するための訓練機会を、しらみつぶしに奪ってゆかなければならない。
「使わない能力は衰える。」ことに注目し実行した。

就活に成功し健斗は祖父とわかれることになった。
気の塞いだ祖父が死にたいとつぶやきだすだろう。母がそれに耐えられるか心配になる。





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# by huutyann1 | 2016-06-25 07:36 | Comments(0)

モンスター  百田尚樹


  モンスターとはここでは極端に醜い女性を指す。
  幼いころから嫌われさげすまれてきた。
  男の子にも全然相手にされなかった。しかし人並みに恋心が芽生え、手編みのマフラーをその子にプレゼ  ントした。男の子はそれを犬の首に巻き付けた。

  卒業して就活に励んだが醜さが災いしてうまくいかなかった。
  美人になることにした。整形には莫大な費用が掛かる。
  そのために風俗を選んだ。
  
  何年も目的達成のため我慢をし手術を繰り返した。
  目・鼻・口・歯を抜き顎の骨をけずり別人のように超美人になった。
  莫大な費用がかかった。

  その時亡霊のように蘇ってきたのは、一人の男への、狂おしいまでの情念だった。
  その王子様も今は中年。妻も子もいて離婚はできないという。
  恋が実ることなく心臓疾患であっけなくこの世を去ってしまう。

  美容整形の項はいい加減なことは書けない。と意識しながら執筆したようである。

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# by huutyann1 | 2016-06-07 10:18 | Comments(0)

海賊と呼ばれた男  百田尚樹


  出光興産の創業者出光佐三をモデルにし、その一生を記したもの。
  1945年8月15日。世界を敵に戦った日本の戦争は敗戦に終わった。
  東京をはじめとした主要都市は徹底的に爆撃されがれきの山となり、海外資産のすべてを失い
  莫大な賠償金が課せられようとしていた。
  鐵造は店員を集め「すべてを失おうとも日本人がいる限り、この国は必ずや再び立ち上がる日が来ると述  べた。
  
  出光佐三というとタイムカードなし・出席簿なし・馘首なし・定年なしを貫き通した。で知られる。この風潮    は佐三の死後も近年まで続いた。  
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# by huutyann1 | 2016-05-11 20:36 | Comments(0)

家族  小杉健治


  親の介護と裁判員制度の実施を追求した小説。
  
  ホームレスも人情あり、知識人あり、そうでない人もいて実に様々。
  公園の前の家をいつも見ていたホームレスがその家のおばあさんを殺害した。
  ということで裁判員裁判が始まる。
  
  法的知識を対して持たない裁判員が弁護士や検事に向かっていくことになる。
  
  強盗致死罪では無期または死刑。自殺関与および同意殺人では6っか月以下7年の懲役・禁固
  となる。同じ殺人であっても格段に罪の内容が違う。
  この場合は明らかに自殺関与であるが、ホームレス自身が強盗致死を主張する。
  その陰には認知症を含む高齢化社会の問題がある。

  裁判は被告の自白に基づき強盗致死となる。
  
  ホームレスには「気が変わったら控訴ができる」と伝えた。

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# by huutyann1 | 2016-04-15 19:48 | Comments(0)


本が好きなことの幸せ


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